機能低下で起こる萎縮

今回のテーマですが、「萎縮」です

すでに発育完了している組織や器官が、ある理由によりその容積や数が減ったり、

その機能が低下する状態をいいます。

主に病気(疾患)や外傷の結果として生じ、萎縮の形式により、実質細胞の縮小による

単純萎縮と実質細胞数の減少による数的萎縮に分類されます。

萎縮の原因として分類されるものは。加齢などによる生理的な原因とする生理的萎縮・

栄養不足を原因とする栄養障害性萎縮、神経障害を原因とする神経性萎縮、持続的な圧迫とを

原因とする圧迫性萎縮、活動の停止や制限を原因とする不使用性萎縮。ホルモンの欠如や不足を

原因とする内分泌性萎縮、局所の貧血を原因とする貧血性萎縮に分類されます。

萎縮に対して、正常な臓器や組織が容積まで達しない場合を低形成あるいは形成不全、まったく発育しない場合を

無発生といいます。

スポーツに関係が深いものでは「廃用性萎縮」があり、これは体の筋肉や骨を使わないでいると、

が細くなったり、骨のカルシウム含量が低下したりするというものです。

これは外傷後にギプス固定したときなどにみられ、予防するためには。適度なスポーツ活動を

行うことが大切です。このほか、宇宙飛行士が無重力状態で生活した時にもみられることがあります。

 

関連疾患

・窩洞

・筋ジストロフィー

・退縮

・平山病

萎縮性胃炎