アルカローシスとは
本日はアルカローシスについてお話します。
アルカローシスとは、血液中の酸と塩基との平衡が乱れ、アルカリ側に傾いている状態で高山病で呼吸過多となり二酸化酸素が多く失われたときや嘔吐で胃から大量の塩酸が失われたときなどにみられることです。
この逆をアシドーシスといいます。
一般的には、運動を行うと体液は酸性に傾きやすいのですが、過呼吸になると、体内の二酸化酸素が低下してアルカローシスとなるのです。
軽症では手足の痺れ、筋痙攣などがみられ、重症では全身の筋痙攣が起こります。
この状態を過呼吸症候群とよび、精神的緊張が強すぎた場合に生じます
。 応急処置として、ビニール袋を用いて自分の呼吸を再呼吸させる方法があります。
また、症状としてはめまいや呼吸困難、意識の錯乱なども挙げられます。
治療としては、医師は原因を突き止めなければなりません。
呼吸性アルカローシスである場合、二酸化酸素濃度を正常に戻すことが必要です。
ゆっくりと深呼吸をすることで、しばしば症状の改善と酸素濃度の調整が図れます。
検査の結果で酸素濃度が低いと分かれば、マスクをつけて酸素を吸入する必要があります。
アルカローシスが化学物質の減少からきている場合、それらの物質を補うため薬剤やサプリメントが処方されると思います。
アルカローシスには電解質の不均衡から起こるものもあり、水分を十分とるか電解質補給飲料を摂取することで改善される場合もあります。
電解質の不均衡が進行したケースは、病院で治療しなければなりません。
一旦、治療が終われば、一般にアルカローシスからは問題なく回復できます。