骨折には横・縦・斜・螺旋・剪刀・圧迫・捻転・剥離骨折などの種類がありますが、
下前腸骨棘骨折は、大腿直筋が急にかつ強く緊張することにより、その起始部にある
下前腸骨棘が裂離骨折することがあります。
特に2次骨化核が出現する13~16歳の頃、サッカーのキックの際などに起こります。
受傷すると、鼠径部から股関節部あるいは大腿前面に突然激痛が走り、歩行が困難になります。
治療としては、ほとんどの場合手術は不要で、3週間ほど安静を保ちます。痛みが消えた頃から、
軽く筋のストレッチをし、可動域を少しずつ広げていきます。