減量における異化作用

今回のテーマは「異化作用」です。

体重の減量において重要な作用です。

生体を構成していたり、栄養素として取り入れられたリしたタンパク質・脂質・糖質などの大きな分子が。

より小さな分子に分解され、エネルギーを放出されます。これらを生体内で分解してエネルギーを得る作用を

異化作用と呼びます。逆に、エネルギーを使って、身体を構成する大きな分子を合成することを

同化作用(生合成)と呼び、異化作用と同化作用を合わせて代謝と呼びます。

運動時の主要なエネルギー源は糖質と脂質です。タンパク質を常に新しいものに入れ替わる必要があるため、

分解され、同時に合成されていますが、タンパク質の分解が進むと筋萎縮や骨萎縮に繋がります。

無理なダイエットやオーバートレーニングは、副腎皮質ホルモンが異化作用を強く刺激し、

筋タンパク質の分解を引き起こすので、やりすぎには注意していきましょう!

また、副腎皮質ホルモンはストレス下によっても分泌悦されるため、心身とともに

鍛える必要があります。

そのため、過度な食事制限でも起きてしまうため、糖質制限をしている方で

全く体重が落ちなくなった場合は、この「異化作用」を疑うのもよいかもしれません。

また、分解したエネルギーによる細胞から出る廃棄物は乳酸、酢酸、二酸化炭素、アンモニア、尿素があります。この廃棄物が

出るには酸化が行われ、化学エネルギーを取り出されます。

異化作用の例としては、解糖系やクエン酸回路、糖新生の基質となるアミノ酸を供給するための筋タンパクの分解、脂肪組織による脂質の分解等が

あります。これらに伴って出る異化ホルモンは、コルチゾール、グルカゴン、カテコールアミン等があります。それ以外にもサイトカイン、オレキシン、メラトニンなどが

挙げられます。

異化作用には三段階あり、

 

第一段階は、糖質。脂質、タンパク質、寿命や不要になった細胞の構成成分となる糖質、脂質、タンパク質の分子を、

単糖類、脂肪酸、グリセロール、アミノ酸へ変換されます。

 

第二段階は、分解された単糖類、脂肪酸、アミノ酸が最終段階に入るための重要な中間体であるアセチルCoAに変換されます。

 

第三段階は、アセチルCoAがクエン酸回路、電子伝達系と呼ばれる異化の共通段階の代謝に入り、水とCO2に分解

されるとともに生体エネルギー担体であるATPを生み出します。

 

この異化作用の仕組みをすることにより、運動の効率化を図るための運動と休養のバランスを取れるようになってきます。